

Award & Review映画の評価
- テルライド映画祭(シルバー・メダリオン賞 受賞)
- トロント国際映画祭(TIFFトリビュート・アクター・アワード 受賞)
- チューリッヒ映画祭(ゴールデンアイ賞 受賞)
- ミルバレー映画祭(観客賞 受賞)
- サン・セバスティアン国際映画祭(観客賞 受賞)
- サンセット・サークル賞(脚本賞 受賞/TOP FILMS ノミネート/監督賞 ノミネート/主演男優賞 ノミネート/助演女優賞 ノミネート)
Official SNSオフィシャルSNS
Commentコメント
Introductionイントロダクション
第93回アカデミー賞《主演男優賞》《脚色賞》2部門受賞
名優アンソニー・ホプキンス最高傑作!
主演は『羊たちの沈黙』でアカデミー賞に輝いたアンソニー・ホプキンス。老いにより記憶を失っていく父を演じ世界中から絶賛されオスカー前哨戦の賞も次々と獲得、30年ぶり2度目の栄冠への距離が日に日に近づいている。父を支える娘には、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞🄬を受賞したオリヴィア・コールマン。
老いによる思い出の喪失と、親子の揺れる絆を描く
かつてない映像体験で心揺さぶる今年最高の感動作
アンソニー演じる認知症の父親の視点という画期的で描かれる本作。何が現実で何が幻想か、観る者は主人公と共に、迷宮のようにスリリングな記憶と時間の混乱を体験し、すべてが明かされた後、冒頭から観直したい衝動に駆られる。
父と娘のやり取りは、切ないけれどおかしく、いらだたしいのにいとおしい。迷い揺れる人間的な登場人物たちに自分自身を見出し、思いがけない結末に激しく心を揺さぶられる。
Storyストーリー
ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配する介護人を拒否していた。そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。だが、それが事実なら、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ? なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか? ひょっとして財産を奪う気か? そして、アンソニーのもう一人の娘、最愛のルーシーはどこに消えたのか? 現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた〈真実〉とは──?
Castキャスト

アンソニー・ホプキンス
アンソニー
- 『羊たちの沈黙』(91)
- 『トランスフォーマー/最後の騎士王』(17)
1937年12月31日生まれ。イギリス出身。『冬のライオン』(68)で映画デ ビュー。『羊たちの沈黙』(91)のハンニバル・レクター役でアカデミー賞® 主演男優賞を受賞。『ハンニバル』(01)、『レッド・ドラゴン』(02)でも同役を演じる。アカデミー賞®主演男優賞には、『 日の名残り』(93) 、『ニクソン』(95) 、 アカデミー賞®助演男優賞には『アミス タッド』(97)、『2人のローマ教皇』(19)でノミネートされる。主な出演作に『遠すぎた 橋』(77)、『エレファント・マン』(80)、『逃亡者』(90)、『ドラキュラ』(92)、『ハワーズ・エンド』(92)、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき 想い』(94)、『ジョー・ブラックをよろしく』(98)、『マスク・オブ・ゾロ』(98)、『M:I-2』(00)、『アトランティスのこころ』(01)、『世界最速のインディアン』(05)、『ボビー』(06) 、『恋のロンドン狂騒曲』(10) 、「マイティ・ ソー」シリーズ(11~)、『ヒッチコック』(12)、『REDリターンズ』(13)、『ハイネケン誘拐の代償』(14)、『ブレイン・ゲーム』(15)、『トランスフォーマー/最後の騎士王』(17)など。本作で二度目となる、アカデミー主演男優賞を獲得した。

オリヴィア・コールマン
アン
- 『女王陛下のお気に入り』(18)
- 「ザ・クラウン」(19〜)
1 9 7 4 年 1 月 3 0 日 生 ま れ 。 イ ギ リ ス 出 身 。『 Z e m a n o v a l o a d ( 原 題 ) 』( 0 5 )で長編映画デビュー。TVシリーズ「ブロードチャーチ ~殺意の町~」 (13~17)で英国アカデミー賞主演女優賞、「ナイト・マネジャー」(16) で は ゴ ー ル デ ン ・ グ ロ ー ブ 賞 助 演 女 優 賞 を 受 賞 。『 女 王 陛 下 の お 気 に 入り』(18)では18世紀イギリスの君主アン女王を徹底した役作りで演じきり、アカデミー賞®主演女優賞を受賞した。主な出演作に『ホットファズ俺たちスーパーポリスメン!』(07)、『マーガレット・サッチャー 鉄 の女の涙』(11)、『私が愛した大統領』(12)、『カムバック!』(14)、『ロブスター』( 1 5 ) 、『オリエント急行殺人事件』( 1 7 ) 、「 レ・ミゼ ラブル」(18~)、「ザ・クラウン」(19~)など。

マーク・ゲイティス
男
- 『女王陛下のお気に入り』(18)
- 『プーと大人になった僕』(18)
1966年10月17日生まれ。イギリス出身。主な出演作に「SHERLOCK/ シャーロック」シリーズ(10~)、「ゲーム・オブ・スローンズ 第四章:戦乱 の嵐-後編-」(14~)、『われらが背きし者』(16)、『否定と肯定』(16)、「TABOO」(17)、『プーと大人になった僕』(18)、『女王陛下のお気に入り』(18)など。

イモージェン・プーツ
ローラ
- 『グリーンルーム』(15)
- 『ビバリウム』(19)
1989年6月3日生まれ。イギリス出身。主な出演作に『フライトナイト/恐怖の夜』(11)、『グッバイ・アンド・ハロー ~父からの贈りもの~』(12)、 『フィルス』(13)、『マイ・ファニー・レディ』(14)、『聖杯たちの騎士』(15)、 『グリーンルーム』(15)、『俺たちポップスター』(16)、『バーバラと心の巨人』(17)、『ビバリウム』(19)など。

ルーファス・シーウェル
ポール
- 『リンカーン/秘密の書』(12)
- 『ジュディ 虹の彼方に』(19)
1967年10月29日生まれ。イギリス出身。主な出演作に『ダークシティ』 (98)、『娼婦ベロニカ』(98)、『EXエックス』(02)、『レジェンド・オブ・ゾ ロ』(05)、『パリ、ジュテーム』(06)、『ホリデイ』(06)、『アメイジング・グ レイス』(06)、『ツーリスト』(10)、『リンカーン/秘密の書』(12)、『キング・オブ・エジプト』(16)、『ジュディ虹の彼方に』(19)など。

オリヴィア・ウィリアムズ
女
- 『私が愛した大統領』(12)
- 『ヴィクトリア女王 最期の秘密』(17)
1968年7月26日生まれ。イギリス出身。主な出演作に『ビロウ』(02)、『ピーター・パン』(03)、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(06)、『17歳 の肖像』(09)、『ゴーストライター』(10)、『ハンナ』(11)、『17歳のエンディングノート』(12)、『私が愛した大統領』(12)、『サボタージュ』(14)、『ヴィ クトリア女王 最期の秘密』(17)など。
Staffスタッフ
フロリアン・ゼレール
監督/脚本
クリストファー・ハンプトン
脚本
- 『危険な関係』(88)
- 『美しい絵の崩壊』(13)










Production Noteプロダクションノート

#高く評価された舞台を一流プロデューサーの抜擢で戯曲家自らが映画化
ケネス・ブラナーと、ルネサンス・シアター・カンパニー及びルネサンス・フィルムズを立ち上げた、プロデューサーのデヴィッド・パーフィットは、初めて舞台「Le Père 父」(日本上演時タイトル)を、ウエスト・エンドで観た時の感想をこう語る。「すべてのシーンに驚き、引き込まれた。特筆すべきは、芝居の中にあるスリラーの要素だ。事実が徐々に明かされていく演出は熟練の域にあったが、主人公の父親同様、観客たちも最後に迷路から抜け出せるわけではない。私は映画化の権利が無いことを知っていたので深追いはしなかったが、この舞台がどれほど映画化に向いているかは明らかだった」その後、同じように感銘を受けたプロデューサーのフィリップ・カルカソンヌとジャン=ルイ・リヴィが働きかけて、この舞台の映画化権を獲得し、彼らのチームにパーフィットも加わった。3人は最初から、舞台の戯曲を書いたフランス人作家のフロリアン・ゼレールが自ら監督するべきだと考えていた。ゼレールが監督した短編映画をプロデュースしたことがあるリヴィはもちろん他の2人も、ゼレールの才能と作品世界への深い繋がりを考えると、
彼の他にこの作品を監督できる人はいないと確信していた。カルカソンヌは、「私たちは、ゼレールの監督経験の欠如に関して、それほど心配していなかった。なぜなら、経験というものは恩恵でもあるが、同時になり得るからだ」と指摘する。

#アカデミー賞®受賞の 脚本家が初監督をバックアップ
共同脚本を、これまでもゼレールのフランス語の戯曲を英語に翻訳してきたクリストファー・ハンプトンが手掛けた。ハンプトンが初めて観たゼレールの舞台は「真実」(日本上演時タイトル)で、その時から彼の才能 に感服していたという。さらに、舞 台「Le Père 父」の高い評価を聞いてフランスでの上演に駆け付けたハンプトンは、「非常に感動した。ゼレールをイギリスの観客たちに紹介するのに理想的な作品だと思い、彼に会って、この作品を翻案する許可を求めた。ゼレールは常に、私に信頼を置いてくれた」と語る。「Le Père 父」の物語はパリで展開する。ハンプトンが訳した英語版も、同じくパリを背景とした。だが、映画化するにあたって、2人は舞台をロンドンに変えた。ハンプトンは、観客にとってこの場所の違いが障壁になるかもしれないと恐れたことは一度も無かったと語る。「フロリアンの作品は、世界中で観客を惹きつける。それらは、人間の感情や繋がり、共感を描いているので、場所は重要ではない」さらにゼレールは、2人で書き上げた脚本について、「ある意味、この作品はスリラーだ。舞台でやった時と同じように、観客がストーリーの一部になるように誘う。また、迷路のような入り組んだ性質にも関わらず、喜びという明確な痛覚もあり、僕はそれを維持したいと思った」説明する。カルカソンヌは「この映画のテーマは、本当は認知症ではないのだと感じている。むしろ、償いをすることや、誰もが経験する親と子の関係性の変化だと思う」と語る。

#世界最高峰の名優ホプキンスが主演を快諾
ゼレールは主演のキャスティングについて、「自分の舞台の映画化に着手し始めた時、心に常に浮かんでいたのは、アンソニー・ホプキンスの顔だった。彼なら、とても 力強くかつ悲痛に演じてくれるという確信を持っていた。これが、私がこの作品を英語で撮ると決意した唯一の理由 だ 。その意味では、彼は僕の夢の一部だった。だから、主人公の名前もアンソニーなんだ」と振り返る。ハンプトンとホプキンスの関係は、1985年に製作された『The Good Father』まで遡る。そのハンプトンがゼレールに付き添って、ホプキンスにアンソニーの役をオファーするためにロ サンゼルスへと飛んだ。「彼は即時に快諾してくれた。まあ、その後は彼のスケジュールが空くのを辛抱強く待たなければならなかったけれどね!」とハンプトンは笑う。ホプキンスとゼレールは、すぐに信頼し合うようになった。ホプキンスは、「ゼレールが私を思い浮かべながら脚本を書いたと聞いて、とてもうれしかった。光栄だし誇りに思うよ。この役を演じることによって、自分自身の死について改めて考えるようになった。ある意味、この作品に参加したことで認知症にかかるのを避けられたかもしれないと半分感じているよ!今は82歳(取材時点/現在は83歳)で、私の父が亡くなった年齢をどうにか超えることができた。私はアンソニーを初めから理解していた。父を演じているような感じだったからね。いろんな意味で、カメラが私に向けられる頃には、演技は必要なくなっていたほどさ」と語る。

#イギリスとアメリカの両国で 人間国宝と称賛されるコールマンが共演
アンソニーの娘のアン役は、オスカー俳優のオリヴィア・コールマンに依頼された。コールマンは、「私はこの物語が本当に大好き。認知症というテーマに関して、最も美しく書かれた脚本の1つだと思う。構成は複雑だけど、ストーリーの核はとてもシンプルだと感じた。喪失と愛に関 するストーリーで、愛する人が自分を認識できなくなった時に感じる苦悩でもある。この映画への出演を決めたもう1 つの理由は、もちろんアンソニーとの共演よ」と語る。さらにコールマンは、「デビューを飾る監督たちは、こだわりを強く出す人も多いけれど、ゼレールは真逆だった。驚くほど度量が広いし、優しくて、分別があった。それに彼だけが、この映画で何が起きているかを適切に理解していた。脚本を共同執筆し、翻案したクリストファー・ハンプトンも、とても支えになってくれたわ」と振り返り、「この作品に出演できて、夢が叶ったような気持ちよ」と微笑む。

#姿を変えていく重要な登場人物 〈アンソニーのアパート〉
本作のもう1人の重要な登場人物は、〈アンソニーのアパート〉だ。時には居心地が良く快適で、時には冷たく見慣れないアパートが、常にアンソニーの周りで変化し移り変わる。コールマンが、「セットの使い方に感銘を受けた。映画はアンソニーがお気に入りの自宅にいるところから始まるけれど、やがて彼は自分の周囲に起こる一連の変化を目にしていく。その変化を把握する能力を失った時に、自分の世界が足元から崩れていくと考えると恐ろしい気持ちになる」と解説する。プロダクション・デザイナーのピータ ー・フランシスは、撮影のベン・スミサードやコスチューム・デザイナーのアナ・メアリー・スコット・ロビンズ、ヘアメイク・デザイナーのナディア・ステイシーらと共にチームを率いた。 フランシスは、「脚本を読んでフロリアンと話し合い、かなり技術的な挑戦になると考えた。すべての物語が、変わりゆくアパートの中で起こるのだという事実を肝に銘じた」と語る。さらに 、「俳優陣とも話したが、皆がプロダクション・デザインについて意見を持っていて、その空間に対して異なる反応を示していた。 アンソニーのアパートが、実はいくつかの場所であることを、最初 から心に留めてセットを構築した 。たとえば色に関しても、徐々にゴールドやクリーム色から、黄色や茶色へ、そして青へと変えていくことにした」と説明する。
Mediaメディア記事 | 国内
Mediaメディア記事 | 海外
On Demand動画配信
ファーザー
The Father
2020年 / イギリス・フランス / 97分 / © NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
Most Viewed人気作品
Recommendedおすすめ作品
keywordキーワード
- ショーンペン
- ショーン・ペン
- フラッグデイ
- フラッグ・デイ
- 音楽
- 音楽ドキュメンタリー
- エアロスミス
- スティーヴンタイラー
- アメリカン
- ロック
- カントリー
- アルバム
- ソロツアー
- シルクロード
- シルクロード.com
- シルクロードcom
- 選ばなかった道
- ハビエル・バルデム
- エル・ファニング
- サリー・ポッター
- ローラ・リニー
- サルマ・ハエック
- マイケル・ムーア
- キャピタリズム
- ボウリング・フォー・コロンバイン
- 華氏911
- シッコ
- ドキュメンタリー
- 公式
- 映画テスラ
- ブライズ・スピリット
- BLITHE SPIRIT
- シャンテ
- ダウントン・アビー
- ノエル・カワード
- 陽気な幽霊
- ジュディ・デンチ
- ダン・スティーヴンス
- イギリス
- ブライズ・スピリット〜夫をシェアしたくはありません!
- ファーザー
- アンソニー・ホプキンス
- アカデミー賞
- アカデミー
- オスカー
- ゴールデングローブ賞
- テスラ
- イーサン・ホーク
- 映画